公益財団法人摘水軒記念文化振興財団助成事業
手塚元彦 作品展示
展示作品は、仏教でいう光背、キリスト教でいう後光に当たるものであり、本来主となるものを神格化させたり、絢爛に魅せる演出として用いられるものである。
本作品では本来その主となるものを置かれる空間を空け、その抜けた空間にそれぞれが何かを創造するというコンセプトである。
多くの情報が散乱し、ひとつひとつの情報は人々を通過するだけに過ぎず、それらをより多く処理することが現代社会における順応性とされている昨今、我々はどれだけそこに違和感を感じて日常を過ごしているのだろうか。
共有される情報自体は社会という枠にはまる画一的なものであり、それらをどう捉えて、それが何なのかという本質的なことを考えることが個々のパーソナリティであると考える。
私は本展で公の場で作品を提示することにより、鑑賞者がいま一度自分自身というものを見つめる切掛けとなり、なにが化身として見出せるかという問いかけになるものを提示できればと思う。
プロフィール
- 手塚 元彦
- 1980 長野県生まれ
2005 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
2007 東京藝術大学大学院修士課程美術研究科修了
2008-2011 東京藝術大学美術学部彫刻科 教育研究助手勤務
現在 一般社団法人アプリュス所属アーティスト
NUB creative works/デザイン
愛知県立芸術大学 非常勤講師
2005 取手ストリートアートプロジェクト(取手駅前/茨城)
2007 金属彫刻作家新鋭展 – Metal Spectra – (メタルアートミュージアム光の谷/千葉)
2008,2009 時空の街(TEPCO 浅草館/浅草)
2009 アトリエの末裔あるいは未来(平櫛田中邸/谷中)
2009 克雪ダイナモプロジェクト(越後妻有トリエンナーレ/新潟)
2009 STEELERS(天王洲セントラルタワー/天王洲アイル)
2010 上勝アースワーク(徳島県上勝町) 「森の空間賞」受賞
2010 日本芸術センター彫刻コンクール巡回展(北千住、神戸) 入賞
2011 神戸ビエンナーレ(神戸)「ゲートアートコンペ」 最優秀賞 ※模型展示
2012 ART FREEDOM EXHIBITION(横浜みなとみらい) 選抜アーティスト
2014 CONNECT (いりや画廊)
パブリック・コレクション
神奈川県川崎市武蔵新城ビル(2013 年設置)
取手市(2008 年設置)